EVAスポンジ×Vibram1030で履き心地と耐久性を両立
今回は兵庫県のY様よりご依頼をいただいた、
Clarks(クラークス)ナタリーのオールソール交換修理について、詳しくご紹介いたします。

クラークス ナタリーは、長年にわたり多くのファンに愛され続けている定番モデルです。
カジュアルでありながら上品さも併せ持ち、普段履きから少しきれいめなスタイルまで幅広く活躍する一足として知られています。
しかし、その独特な履き心地を生み出しているクレープソールは、
・摩耗が早い
・加水分解や劣化が起きやすい
・ベタつきや剥がれが出やすい
といった弱点もあり、長く履き続けるうえではオールソール交換修理が必要になるケースが少なくありません。
クラークス ナタリーのソール劣化について

今回お預かりしたY様のクラークス ナタリーも、
長年の使用によりアウトソールの摩耗が進み、グリップ力の低下や歩行時の不安定さが見られる状態でした。
ナタリー特有のクレープソールは、柔らかく足当たりが良い反面、
・地面との摩擦で削れやすい
・汚れやすく見た目が悪くなりやすい
・日本の気候では劣化が進みやすい
という特徴があります。
「気に入っている靴なので、できるだけ元の履き心地を残しつつ、もっと丈夫にしたい」
というのが、Y様のご要望でした。
修理方針|オリジナルのフィーリングを損なわないことを最優先

当店では、クラークス ナタリーの修理において
**「見た目」だけでなく「履き心地の再現」**を非常に重要視しています。
単純に硬いゴムソールを貼ってしまうと、
・クッション性が失われる
・歩き心地が別物になってしまう
・ナタリーらしさがなくなる
といった問題が起こりがちです。
そこで今回は、
EVAスポンジを使用してウェッジソールを一から作成し、
その上にフラット系のVibramアウトソールを組み合わせる構成をご提案しました。

EVAスポンジを使ったウェッジソール製作

EVAスポンジは、
・軽量
・クッション性が高い
・耐久性に優れる
という特性を持つ素材で、スニーカーやウォーキングシューズのミッドソールにも広く使われています。
今回の修理では、このEVAスポンジを積み上げながら削り出し、
**オリジナルのクレープソールに近い厚みと傾斜(ウェッジ形状)**を再現しました。

特にナタリーは、
・つま先側の丸み
・土踏まずからヒールにかけての自然な高さ
といったシルエットが重要なため、
左右のバランスを見ながら細かく成形していきます。

この工程を丁寧に行うことで、
見た目だけでなく、履いたときの感覚も「ナタリーらしさ」を残すことができます。
Vibram1030を採用|耐久性とグリップ力を大幅向上
アウトソールには、Vibram(ビブラム)1030を使用しました。
Vibram1030は、
・フラット系で癖が少ない
・地面をしっかり捉えるグリップ力
・摩耗に強く長持ち
といった特徴を持つソールです。
クラークス ナタリーのカジュアルなデザインとも相性が良く、
街歩き・普段使い・旅行など、さまざまなシーンで安心して履いていただけます。
また、クレープソール特有の
「雨の日に滑りやすい」
「減りが早い」
といった不満点も、Vibram1030に交換することで大きく改善されます。
本革を使用したデザイン再現へのこだわり
今回の修理では、つま先とヒール部分の独特なデザインを再現するため、
本革を使用して仕上げを行いました。
クラークス ナタリーは、
ソール周りのボリューム感や立体感もデザインの一部です。
単にソールを貼り替えるだけでは、
・のっぺりした印象になる
・純正とは違う安っぽさが出る
ことがあります。
そこで、本革を使ってラインを整え、
違和感のない自然な仕上がりになるよう工夫しました。
修理後の仕上がりと履き心地
修理完了後のナタリーは、
・見た目はオリジナルの雰囲気をしっかり維持
・クッション性はEVAスポンジで向上
・耐久性とグリップ力はVibram1030で大幅アップ
という、非常にバランスの取れた一足に生まれ変わりました。
Y様からも
「履き心地が良く、安心して歩けるようになった」
と嬉しいお言葉をいただいております。
クラークス ナタリーは修理で長く履ける靴です
クラークス ナタリーは、
オールソール交換修理を行うことで、まだまだ長く履き続けることができる靴です。
・ソールがすり減ってきた
・ベタつきや剥がれが気になる
・純正クレープソールに不満がある
といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当店では、
靴の状態やお客様のご希望に合わせて、
最適なソール構成をご提案いたします。
お気に入りの一足を、これからも快適に履き続けるために。
クラークス ナタリーのオールソール交換修理は、ぜひ当店にお任せください。