はじめに:東京都のバレーボーラーの皆様へ
こんにちは!岡山県倉敷市で靴修理を営んでおります「いずみ靴店」です。
先日、東京都にお住まいのバレーボール愛好家のお客様より、非常に熱のこもったご相談をいただきました。お預かりしたのは、多くのアタッカーやセッターに愛されるアシックスの名作、「ローテジャパン(ROTE JAPAN)」。
「長年愛用しているローテジャパンのソールがツルツルになってしまい、踏ん張りが効かない。でも、現行モデルよりもこの一足が足に馴染んでいるんだ……」
その想い、しっかりと受け止めました。競技用シューズにおいて、ソールは文字通り「勝敗を分ける接地面」です。今回は、世界最高峰のソールメーカー「Vibram社」の技術を投入した、究極のリペア工程を詳しく解説いたします。

1. なぜ「ローテジャパン」のソールは滑り出すのか?
バレーボールという競技は、激しいサイドステップ、ジャンプ、そして急ストップの連続です。

競技シューズの宿命:摩擦と硬化
アシックスの独自ソールは非常に優れたグリップ力を誇りますが、使用を重ねるごとに以下の現象が発生します。
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摩耗: 激しい摩擦により、ソールの溝(パターン)が消失する。
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ゴムの硬化: 時間の経過とともにゴムが硬くなり、床を掴む粘り気が失われる。
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埃の付着: 表面の微細な穴が埋まり、体育館の床でスケートのように滑り出す。
「滑る」という不安は、怪我のリスクを高めるだけでなく、一瞬の反応を遅らせます。勝利を目指すプレイヤーにとって、これは死活問題です。
2. 解決策:Vibram 930C(SafeRun)への換装
今回、ローテジャパンの復活のために選んだのは、Vibram 930Cソールです。
なぜVibram 930Cなのか?
バレーボールシューズの修理において、一般的な街履き用のソールを貼るわけにはいきません。930Cを選んだのには明確な理由があります。
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驚異的なグリップ力: 室内競技やトレーニングを想定して設計されており、体育館の木床に対して高い摩擦係数を発揮します。
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軽量性: 競技パフォーマンスを落とさないよう、非常に軽量に作られています。
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薄さと屈曲性: ローテジャパンの持ち味である「足裏感覚」を損なわない薄さを持ちながら、激しい動きに追従する柔軟性を兼ね備えています。
3. 職人のこだわり:修理工程の全貌(テクニカル・レポート)
工程1:既存ソールの精密な削り落とし

まずは、摩耗した純正ソールをグラインダーで慎重に削り落とします。ここで重要なのは、ミッドソールのクッション層を傷つけず、かつVibramソールが完璧に密着するように表面を均一に荒らす(バフ掛け)作業です。
工程2:接着強度を極める「プライマー処理」
競技用シューズは、歩行用とは比較にならないほどの横荷重がかかります。剥がれは絶対に許されません。アッパーとソールの素材を見極め、最適な薬品(プライマー)を塗布し、分子レベルで接着剤が食いつく下地を作ります。
工程3:Vibram 930Cの圧着

強力な接着剤を塗布後、熱を加えて活性化させ、一気に圧着します。数トンの圧力をかけるプレス機を用い、エッジ部分まで隙間なく固定します。
工程4:サイドエッジの成型
ローテジャパンのシャープなシルエットを崩さないよう、貼り出したVibramソールを靴の形状に合わせてミリ単位で削り込みます。激しいフットワークの際にソールが引っかからないよう、エッジの角度にも職人のこだわりを反映させています。
4. 蘇ったパフォーマンス:お客様へのメッセージ

修理を終えたローテジャパンは、新品時を彷彿とさせる、あるいはそれ以上の「吸い付くようなグリップ」を取り戻しました。
東京都からご依頼いただいたH様、このシューズはもう一度、コートであなたを支える準備ができています。サイドアウトを狙う一歩、ブロックに跳ぶ一瞬、その足元にはVibramの信頼が宿っています。
5. 【全国対応】競技用シューズのソール交換・ご案内
「バレーボールシューズは使い捨て」と考えている方も多いかもしれません。しかし、自分の足に馴染んだ一足は、替えの効かない武器です。
対応可能な競技シューズ例
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バレーボール: アシックス、ミズノ(ローテジャパン、ウエーブライトニング等)
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バスケットボール: バッシュのソール剥がれ補修、グリップ改善
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卓球・バドミントン: 素早い動きを支える薄型ソールの張り替え
修理料金(目安)
結びに:足元から勝利をサポートする
私たちは岡山県倉敷市の小さな工房ですが、その技術は全国のプレイヤーの皆様と繋がっています。東京都の皆様、遠方だからと諦める必要はありません。宅配便を利用した修理受付は、今や当店の日常です。
「滑るシューズで怪我をしてほしくない」「お気に入りの一足で、もっと長くプレイしてほしい」 そんな想いで、一足一足に魔法をかけるようにミシンを走らせ、ソールを削っています。
ソールの状態が少しでも気になったら、それはシューズからのサインです。ぜひお気軽にご相談ください。あなたの次の試合、次のセット、その勝利への挑戦を、私たちは足元から全力で応援しています!
【店舗情報】 いずみ靴店 / Izumi Kutsumise 職人:和気 隆二 所在地:岡山県倉敷市 専門技術:競技用シューズリペア、Vibramソール換装、加水分解修理、特殊縫製
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