

ジョーヤのウォーキングシューズです。柔らかな履き心地は多くのファンを獲得していますが、ウレタン製のソールは管理が悪いと加水分解を起こして割れてしまいます。こうなるとオールソール必須になります。ただ、ウレタン製の材料がないためEVAスポンジの板を積み重ねて厚みや形を作るため、着地時に硬さを感じるようになると思われます。

同じ曲線を再現できていませんので歩く感じはかなり変わると思われます。ただ、前へ前へ進むイメージになっているとよいのですが。

今回は割と簡単に分解ができましたが、状態によっては殆どを削り取らねばならないこともあり、分解がいちばん大変な作業です。靴本体は一般的なスニーカーのような形です。

側面はソールが張り付いていた跡形が、むき出しになるため革を貼り付け、縫い付けています。EVAスポンジの板を積み重ねて厚みを出し、ハンドで削り込み曲線も作ります。

アウトソールは自由度の高いフランスTOPY社のクロコ柄ソールシートです。曲線に合うように屈曲します。そのうえ耐久性も良いようです。

靴本体は本革製です。できるだけ良い状態になるよう磨いて完成です。

ルイ・ヴィトンスニーカーです。ソールのロゴ付近でぱっくり割れています。加水分解状態が原因だと思われますが、このソールは同じ部分で割れているケースが多く、なにか弱いところがあるのかもしれません。

合成ゴムのVibram#1030で仕上げています。薄手のフラットソールですが、耐久性もあり、ソール交換によく使用しています。

ルイ・ヴィトンスニーカーです。加水分解状態になり、ソールが割れています。これでは歩くことができませんね。

EVAスポンジを縫い付け、ヒール部分はベージュ色のEVAスポンジでおりじなるのいめーじでツータンカラーにしました。ヒールの巻くり上げ部分は革を縫い付けて跡形を隠すようにしています。

薄手のフラットソールVibram#1030で仕上げています。耐久性もあり、デザインも美しいので当店では多用しています。

ベックマンのハーフソールラバーが加水分解して亀裂が多数入って割れてきています。

イタリアのタンクというブランドのハーフソールラバーを使用しています。パターンもきれいでとても良いです。

レッドウィングベックマンです。ハーフソールラバーが加水分解しています。

ベロの一部分が裂けて破れています。

加水分解したハーフソールラバーを取り除き、縫い付けも抜き取ります。

破れたところに裏から当て革を貼って縫い付けます

ハーフソールラバーを張ったら、出し縫いをして縫い直します。

表に革を張ると目立つため破れたところの傷は隠せませんが、違和感は少なめだと思います。

ティンバーランドフィールドブーツです。ウレタン系のソールのモデルはこのように加水分解します。こうなるとオールソール修理必須です。

Vibram#1136を使用してオールソール修理しました

加水分解したソールはボロボロ崩れていきます。

ソールは取り除きましたが、側面に幅広く張り付いていた接着跡が剥き出しになりきれいでないです。

本革を短冊状に切って周囲に貼り付け縫い付けます。オパンケミシンの出番です。

EVAスポンジのミッドソールを縫い付けたらアウトソールを貼って仕上げます
Vibram#1136黒です。真ん中のロゴが黄色で主張するので黒をよく使用しています。

靴も磨いて完成です。

ナイキエアジョーダン1新旧モデルです。右の新しいモデルのソールを左の古いモデルに移植します。

新しいソールを移植しました。

古いモデルのソールを分解します。縫い付けを切って分解します。劣化が進んでいるので簡単に分解できます。中のクッション材は加水分解して粉々になっていました。

縫い付けを切った状態で溶剤を流し込み、ボンドに浸透したら、熱湯を注ぎ分解します。そのため靴本体は変形してしまいますので再利用は難しいです。

新しいモデルのソールを古いモデルに取り付けます。新しいモデルのソールは、深さ、幅サイズが若干小さいため、元の位置まで嵌まり込みません。どうしても側面に接着用の跡形が覗きます。オパンケ縫いをして完成で