オフィシャルブログ

広島県 M様 ASICS バレーボールシューズ ソール張替え修理事例

今回ご紹介する修理事例は、広島県よりご依頼をいただいたM様のASICS(アシックス)製バレーボールシューズのソール張替え修理です。


バレーボールシューズは、競技特性上、前後左右への急激な動きやストップ動作が非常に多く、一般的なスニーカーと比べてもアウトソールへの負担が大きい靴です。特に体育館の床面では、適度なグリップ力が求められる一方で、摩耗が進むと一気に滑りやすくなり、プレーの質だけでなく怪我のリスクにも直結します。

M様からは「底面がかなり削れてきて、以前よりも滑る感じが出てきた」とのご相談をいただきました。実際に靴を拝見すると、アッパーや内部構造には大きなダメージはなく、全体的にはまだまだ使用可能な状態です。しかし、アウトソールの接地面は摩耗が進み、特に踏み込み時に力のかかる前足部を中心に、溝が浅くなり平滑化していました。こうした状態では、見た目以上にグリップ性能が低下しており、プレー中の踏ん張りが効かなくなってしまいます。

今回のケースでは、ソール本体(ミッドソールや靴底構造)はしっかりしており、加水分解や内部劣化は見られませんでした。そのため、靴全体を解体するオールソール交換ではなく、「底面のみを削り、新しいラバーソールを貼り替える」ソール張替え修理をご提案しました。これは、靴の寿命を無駄なく延ばし、費用と性能のバランスを取るうえで非常に有効な方法です。

まずは下準備として、既存のアウトソール底面を慎重に削り込んでいきます。この工程は単純に削ればよいというものではなく、元のソール形状を崩さないようにしつつ、新しいソールを確実に接着できる「平滑で均一な接着面」を作ることが重要です。削りが甘いと接着不良の原因になりますし、削りすぎると履き心地や安定性に影響が出ます。靴の状態を見極めながら、ミリ単位で調整していきます。

接着面が整ったら、次に使用するソール素材の選定です。今回はVibram(ビブラム)930Cを採用しました。Vibram930Cは、比較的薄手ながらも高い耐摩耗性とグリップ性能を持つラバーソールで、スポーツ用途や日常使いの靴にも幅広く対応できる素材です。特に注目すべき点は、配合されている「MEGA GRIP(メガグリップ)」というコンパウンドです。これは、濡れた路面や滑りやすい床面でも安定したグリップ力を発揮することで知られており、アウトドアシューズや高機能スポーツシューズにも使用されている素材です。

体育館の床は、一見すると滑りにくそうに見えても、ワックスや湿気の影響で意外と滑りやすい環境になることがあります。そのため、適度なグリップ力を持つソール素材の選択は非常に重要です。Vibram930Cは「止まりすぎず、しかし滑らない」というバランスの取れた特性を持っており、バレーボールのような競技にも相性が良いと判断しました。

ソール材を靴の形状に合わせてカットし、位置決めを行ったうえで、専用の接着剤を使用して圧着します。接着後は十分な時間をかけて乾燥・硬化させ、剥がれや浮きが出ないように慎重に仕上げます。その後、側面のラインを整え、接地面の仕上げ加工を行い、見た目と機能性の両立を図ります。

仕上がった状態では、摩耗していた底面は一新され、しっかりとしたグリップ感が期待できる状態になりました。ソール本体を活かした修理のため、履き慣れたフィット感やクッション性はそのままに、安心してプレーできる性能が戻っています。M様にも「これならまだまだ使えそうだ」と安心していただけました。

スポーツシューズは消耗品ではありますが、状態を見極めて適切な修理を行うことで、性能を取り戻し、長く使い続けることが可能です。特に今回のように、アッパーや内部構造が健全な場合は、ソール張替え修理が非常に有効です。滑りが気になり始めた段階でのご相談は、怪我の予防という意味でもおすすめです。

いずみ靴店では、競技内容や使用環境に応じたソール素材の提案を行い、一足一足の状態に合わせた修理を心がけています。スポーツシューズのソール摩耗や滑りでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

#いずみ靴店
#倉敷市
#広島県
#ASICS
#アシックス
#バレーボールシューズ
#ソール張替え
#Vibram930C
#MEGAGRIP

Translate »