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NIKE エアフォース1 ソール内部クッション交換修理|加水分解したエアバッグ・ポリウレタンをEVAスポンジで再生(大阪府K様)

今回は、大阪府にお住まいのK様よりお預かりした NIKE エアフォース1(Air Force 1) の修理事例をご紹介いたします。

長年履き込まれてきたお気に入りのスニーカーでしたが、ソール内部のクッション素材が加水分解を起こし、内部がボロボロになってしまったため修理をご依頼いただきました。

エアフォース1は世界中で愛されている定番スニーカーですが、内部に使用されている素材の経年劣化によって履けなくなってしまうケースも少なくありません。しかし、適切な修理を行うことで再び履ける状態にすることが可能です。

今回は、ソールを分解して内部の劣化した素材を取り除き、新たにEVAスポンジで作ったクッション材を組み込む修理を行いました。


NIKE エアフォース1とは

ナイキのエアフォース1は、1982年に登場したバスケットボールシューズです。

「AIR(エア)」と呼ばれるクッションシステムを初めて搭載したバスケットシューズとして知られており、その優れたクッション性と安定感によって瞬く間に人気モデルとなりました。

現在ではバスケットシューズとしてだけでなく、ストリートファッションの定番スニーカーとしても世界中で愛されています。

シンプルで飽きのこないデザインと丈夫な作りが魅力で、長年履き続ける方も多いスニーカーです。

しかし、その構造上どうしても避けられない問題があります。それが ソール内部の加水分解です。


エアフォース1に多いトラブル|ソール内部の加水分解

スニーカーのミッドソールや内部クッションには、ポリウレタン素材が使用されていることがあります。

ポリウレタンはクッション性に優れた素材ですが、時間が経つと湿気などの影響で 加水分解 を起こしてしまうことがあります。

加水分解が起こると

・素材が粉状になる
・ボロボロと崩れる
・ベタベタする

といった症状が発生します。

今回K様のエアフォース1も、ソール内部のクッション素材が完全に加水分解してしまい、靴の内部で崩れている状態でした。

さらに、内部のエアバッグ周辺の素材も劣化しており、このまま履き続けると歩行時のクッション性が失われるだけでなく、ソールの破損につながる可能性もありました。

そのため今回は、ソール内部を完全に分解して修理する方法を行うことになりました。


ソールを分解して内部構造を確認

まず最初に行うのは、ソールの分解作業です。

エアフォース1のソールは

・アッパー
・ミッドソール
・アウトソール

といった構造になっています。

接着されているソールを慎重に剥がし、内部の状態を確認していきます。

この工程は靴修理の中でも非常に重要な作業です。無理にソールを剥がしてしまうと、アッパーを傷めてしまう可能性があるため、慎重に少しずつ作業を進めていきます。

ソールを分解すると、内部には加水分解したクッション素材が粉状になって残っていました。

このままでは新しいクッション材を入れても安定しないため、内部を完全に清掃します。


劣化した素材を徹底的に除去

加水分解した素材は、靴の内部に細かい粉となって残っていることが多くあります。

この粉を残したまま修理を行うと、接着不良や履き心地の悪化につながる可能性があります。

そのため

・崩れたポリウレタン
・劣化したクッション材
・古い接着剤

などを丁寧に取り除き、内部をきれいな状態にしていきます。

この作業をしっかり行うことで、修理後の耐久性が大きく変わります。


EVAスポンジで新しいクッションを製作

内部の清掃が終わったら、新しいクッション材を作成します。

今回使用したのは EVAスポンジ です。

EVA素材はスニーカーのミッドソールにも広く使用されている素材で

・軽量
・クッション性が高い
・耐久性がある

という特徴があります。

さらにポリウレタンと比べて加水分解のリスクが低いため、長く使用できる素材でもあります。

靴の内部構造に合わせてEVAスポンジを加工し、クッション材として組み込んでいきます。

この工程では、元の靴のバランスを崩さないように厚みや硬さを調整することが重要になります。


ソールを再接着

クッション材の組み込みが完了したら、ソールを元通りに接着していきます。

靴修理では、専用の接着剤を使用し、圧着機を使ってしっかり固定します。

接着作業は見えない部分ですが、仕上がりの耐久性を左右する重要な工程です。

ソールの位置がずれないように注意しながら、丁寧に圧着していきます。


オパンケ縫いで側面を縫い直し

エアフォース1のソールは、接着だけでなく 側面の縫製(オパンケ縫い) によっても固定されています。

オパンケ縫いとは、アッパーとソールを直接縫い合わせる製法で、スニーカーの耐久性を高める役割があります。

今回の修理ではソールを分解しているため、この縫製もすべて縫い直しました。

専用の靴用ミシンを使用し、元の縫い目に沿って丁寧に縫製していきます。

この縫製によって

・ソールの剥がれ防止
・靴の耐久性向上

といった効果が期待できます。


修理完了|再び履けるエアフォース1に

こうしてすべての工程が完了し、エアフォース1の修理が完了しました。

内部のクッション素材が新しくなったことで、履き心地も改善され、安心して履いていただける状態になりました。

長年履き込まれたスニーカーには、新品にはない魅力があります。

お気に入りの靴を修理して履き続けることは、環境にも優しく、何より愛着のある一足を長く楽しむことができます。

K様のエアフォース1も、これからまた活躍してくれることでしょう。


エアフォース1の修理もご相談ください

スニーカーは消耗品と思われがちですが、今回のように

・ソール内部クッション交換
・ソール剥がれ修理
・ソール交換
・加水分解修理

などを行うことで、再び履ける状態にすることができます。

特にエアフォース1のような人気モデルは、修理して履き続けたいという方も多いスニーカーです。

もし

・歩くとソールが崩れる
・靴の内部から粉が出てくる
・クッションが効かなくなった

といった症状がありましたら、加水分解の可能性があります。

そのような場合は、ぜひ一度ご相談ください。

大切な一足を、これからも長く履き続けていただけるよう、丁寧に修理させていただきます。

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