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LOWA登山靴の加水分解修理事例|ヒールのミッドソール崩壊をEVAスポンジで作り直し、山道へ“現役復帰”させた話(靴メンテナンス専門店)

登山靴は、山での安全を左右する大切な装備です。
滑りやすい岩場、ぬかるんだ林道、長い下り、重い荷物を背負った状態での歩行――そんな過酷な環境で足元を守り、支えてくれるのが登山靴。だからこそ、「気に入って長年履いてきた一足」を、できればこの先もずっと使い続けたいと思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、愛され続ける登山靴ブランド LOWA(ローバー) の修理事例をご紹介します。
ご相談内容は、登山靴では非常に多いトラブルのひとつ――ヒール部分のミッドソールが加水分解してボロボロになってしまったというものです。
結論から言うと、加水分解で崩れてしまったミッドソールでも、状態に合わせて工程を組み立てれば、靴はまだまだ復活できます。今回は、EVAスポンジを使用してミッドソール部分を新しく作り直し、元の靴底(アウトソール)とのバランスも整え、再び山道を安心して歩ける状態へ仕上げました。
「もう履けないかも…」と諦めてしまう前に、登山靴の修理という選択肢があることを、ぜひ知っていただけたらと思います。

今回お預かりしたLOWAの登山靴は、見た目こそまだしっかりしている部分もある一方で、ヒール(かかと)周辺のミッドソールが劣化して崩れている状態でした。
登山靴のミッドソールは、歩行時の衝撃を吸収し、足を安定させ、長距離を歩いても疲れにくくする重要なパーツです。
そのミッドソールが崩れると、
着地が不安定になる
かかとが沈み込み、歩き方が崩れる
転倒のリスクが上がる
アウトソールが剥がれやすくなる
靴全体の寿命が一気に縮む
といった問題につながります。特に登山では、こうした足元の不安定さが事故につながる可能性もあるため、早めの修理判断が大切です。

2. 加水分解とは?なぜ登山靴のソールが突然ボロボロになるのか

「久しぶりに履こうとしたら、いきなり崩れた」
加水分解の相談では、この言葉を本当によく聞きます。
加水分解とは、簡単に言えば空気中の水分(湿気)や保管環境の影響で、ソール素材が化学的に劣化し、強度を失っていく現象です。登山靴やスニーカーに使われる一部のミッドソール素材は、年数が経つことでこの影響を受けやすくなります。
加水分解が進むと、次のようなサインが出ることがあります。
ミッドソールが粉状・スポンジ状に崩れる
触るとポロポロ落ちる
歩くと「グニャ」「ミシッ」と異音がする
ヒールが沈み込み、左右バランスが崩れる
アウトソールが剥がれかける
そして厄介なのは、見た目では分かりにくいまま進行することがある点。
そのため「保管していたら急にダメになった」ということが起きます。

3. 今回の修理方針|EVAスポンジでミッドソールを“作り直す”

加水分解で崩れたミッドソールは、接着剤を塗って固めるような処置では根本的な解決になりにくく、再発や強度不足の原因になります。
そこで必要になるのが、劣化した素材を除去し、ミッドソールそのものを再構築する修理です。
今回は、EVAスポンジを使って、ヒール部分のミッドソールを新しく作り直しました。

EVAスポンジを使うメリット

クッション性があり、歩行時の衝撃を吸収しやすい
軽量で扱いやすい(登山靴でも重要)
加工しやすく、必要な厚み・形状を作りやすい
仕上がりのバランスを取りやすい
登山靴は「ただ柔らかいだけ」でも「ただ硬いだけ」でも歩きにくくなります。
しっかり支えながら、長時間歩行でも疲れにくい――そのバランスを狙い、EVAで最適な形状を作っていきます。

4. 修理の重要ポイント|“元の靴底”と合わせて歩行感を整える

ミッドソール修理で特に重要なのは、アウトソール(元の靴底)との相性と、全体の歩行バランスです。
登山靴は用途上、
かかとの着地が安定していること
接地面がきれいに揃っていること
下りで踏ん張れること
足がブレないこと
が非常に大切です。
今回も、EVAで作り直したミッドソールを、元のアウトソールと合わせたときに段差や違和感が出ないよう、形状とバランスを丁寧に調整しました。
その結果、しっかりとしたサポートを提供しながらも、滑らかに歩ける感覚へ近づけることができました。
「修理したのに歩きにくい」では意味がありません。
登山靴の修理は、見た目以上に“履いた感覚”が重要です。

5. 仕上がり|山道を自信を持って歩ける登山靴へ“現役復帰”

修理後は、加水分解でボロボロだったヒール周辺が安定し、再び登山靴として使える状態へ復活しました。
低山ハイク、トレッキング、旅行の歩き、アウトドアの相棒として、もう一度活躍できる一足へ。
登山靴は「足に馴染んだ一足」ほど価値があります。
新品に買い替えると、どうしても慣れるまで時間がかかったり、靴擦れが起きたりすることもあります。だからこそ、状態が許すなら、修理で延命する価値が大きいのです。

6. 登山靴の修理・メンテナンスは早めが得|こんな症状が出たら相談を

LOWAに限らず、登山靴で次のような症状が出たら、点検・修理のタイミングです。
ヒールが沈む、ぐらつく
ミッドソールがひび割れている
ソールの側面が浮いている
歩くと違和感がある/音がする
触るとソールがベタつく・粉が出る
久しぶりに履く予定がある(数年ぶり)
特に「数年履いていない登山靴」は、山へ行く前に一度チェックするのがおすすめです。山で壊れると危険なだけでなく、せっかくの計画も台無しになってしまいます。

7. まとめ|LOWAの加水分解も、EVAでミッドソールを作り直せば復活できる場合があります

今回は、LOWA登山靴のヒール部分ミッドソールが加水分解で崩れてしまったケースに対して、EVAスポンジを使用してミッドソールを新しく作り直し、元の靴底と合わせて滑らかな歩行感を意識しながら仕上げました。
登山靴や靴のトラブルでお困りの方は、捨ててしまう前にぜひご相談ください。
経験豊富なスタッフが、靴の状態に合わせて最適な修理をご提案し、大切な一足を蘇らせます。
お気軽にDMでお問い合わせください。お待ちしております。

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