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日別アーカイブ: 2026年11月3日

クラークス ネイチャー2のソール交換|加水分解でボロボロになった靴底をVibram 2668で復活させる(いずみ靴店・倉敷の修理事例)

クラークス「ネイチャー2(Nature II)」のソールが加水分解で消失してしまった修理事例をご紹介します。岡山県倉敷市のいずみ靴店が、劣化ソールの除去から本革中底の出し縫い、Vibram 2668へのソール交換、インソール厚みの調整まで、靴の構造を考慮しながら丁寧に復活させた様子を靴修理職人が解説します。

加水分解でソールがなくなったクラークス ネイチャー2|福島県Y様からのご依頼

今回ご紹介するのは、福島県のY様よりお預かりしたClarks(クラークス)Nature II(ネイチャー2)のソール交換の事例です。まず、お預かりしたときの靴の状態をご覧ください。ソールが加水分解によって劣化し、靴底がすでになくなってしまっている状態でした。縫い目には、劣化して崩れたソールの残骸がボロボロになって残っています。

「靴底がなくなってしまった靴は、もう修理をあきらめるしかないのでは?」——多くの方がそう感じるかもしれません。しかし私からお伝えしたいのは、ここまで劣化が進んでいても、靴本体の状態や構造によっては十分に修理できる可能性がある、ということです。ソールが加水分解しても、アッパー(革の部分)や内部構造がしっかりしていれば、新しいソールを取り付けて履き続けることができます。Y様も、遠路福島県から大切な一足をお持ちくださいました。お気に入りの靴を手放す前に、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

今回の修理内容|職人が行った4つのステップ

ここからは、実際に行った修理の内容を順番にご紹介します。

  1. 劣化したソールの残骸を丁寧に除去
  2. 本革の中底を取り付け、出し縫いで固定
  3. Vibram(ビブラム)2668を使用してソールを交換
  4. インソール裏のスポンジを取り除き、厚みを調整

まず手をつけるのは、崩れたソールの除去です。加水分解したソールは指でつまむだけでもぼろぼろと崩れていくため、縫い目に残った残骸まで、道具を慎重に使い分けながら、一つずつ丁寧に取り除いていきます。この下処理を丁寧に行うかどうかで、仕上がりのきれいさと耐久性が大きく変わります。

続いて、本革の中底を取り付けます。出し縫いでしっかりと固定することで、新しいソールをしっかりと支える土台ができあがります。ソール交換は「靴底を貼り替えるだけ」ではなく、靴の根幹ともいえる部分を作り直す作業なのです。

なぜインソール裏のスポンジを取り除くのか——厚み調整の理由

今回の修理で特筆したいのが、4つ目のステップである「インソール裏のスポンジを取り除き、厚みを調整した」という点です。

このような製法の靴に新しいソールを取り付けると、どうしても内部の空間が狭くなります。ソールの分だけ靴の中で使える高さが減ってしまうため、そのままにしておくと、足の甲が圧迫されたり、きつく感じられたりする原因になります。そこで今回の修理では、インソールの裏に貼られていたスポンジを取り除き、靴内部の厚みを調整しました。

ソールを新しくするだけでなく、靴の構造を考慮しながら「履いたときの快適さ」まで整える。これが私たち靴修理職人の仕事です。単に履けるようにするのではなく、できる限り快適に、長く履いていただける仕上がりを目指しています。

今回選んだソールはVibram 2668「ハイデルベルク」

ソール交換にあたって使用したのは、Vibram(ビブラム)2668です。Vibram 2668は「ハイデルベルク」の名でも知られるオールソールで、ガムライトという素材を使用しています。ガムライトはゴムを発泡させて作られる素材で、一般的なラバーソールに比べて約40%軽く、耐摩耗性も高く、弾力があるため履き心地の良さでも定評のあるソールです(参照:靴と鞄の修理 ソール種類別詳細、参照:SUBARU VIBRAM 2668 HEIDELBERG)。

加水分解してもろくなったクラークスの靴に、耐久性と軽さを兼ね備えたVibram 2668を取り付けることで、修理後は元の靴よりも丈夫で、歩きやすい一足に生まれ変わります。「どのソールを選ぶか」も、修理の満足度を左右する大事なポイントです。

クラークスの靴が加水分解したら?ソールがなくなっても修理できる場合があります

クラークスの靴は、長年の使用や保管状況などによって、ソールが劣化してしまうことがあります。加水分解とは、ソールに使われているポリウレタンなどが水分と反応して劣化し、ボロボロに崩れてしまう現象です。保管していたら靴底が粉のように崩れていた、というのは珍しいことではありません。

  • ソールがボロボロに崩れてしまった
  • 靴底が剥がれた、または完全になくなった
  • お気に入りのクラークスを修理して履き続けたい

このようなお悩みはありませんか?ソールがなくなってしまった靴でも、状態によっては修理できる場合があります。いずみ靴店では、靴の状態や構造に合わせて修理方法を検討し、一足ずつ丁寧に作業しています。

よくあるご質問と、ご相談のご案内

Q. ソールが完全になくなっても修理できますか? A. 靴本体の状態や構造によっては修理できる可能性があります。まずは靴の状態をお聞かせください。当店で状態を確認し、修理方法をご提案いたします。

Q. 修理にかかる期間や費用を教えてください。 A. 靴の状態や修理内容によって異なりますので、お気軽にご相談ください。靴を店頭までお持ちいただくか、ご連絡いただけましたら対応いたします。

Q. 遠方からでも修理を依頼できますか? A. 今回のように遠方からのご依頼もお待ちしております。まずはお電話か公式サイトからご相談ください。

ソールが加水分解でボロボロになっても、それは靴との別れを意味しません。履き慣れた靴をもう一度、安心して履き続けるために——まずは一度、ご相談ください。大切な靴を長く履きたい方のお越しを、職人一同お待ちしております。

━━━━━━━━━━━━━━━ 👞 いずみ靴店 📍 岡山県倉敷市玉島阿賀崎2-6-46 📞 086-526-3398 🌐 https://izumikutumise.com ━━━━━━━━━━━━━━━

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