総社市 M様 NIKE エア・ジョーダン1.5 カスタムオールソール交換修理

総社市にお住まいの M様より NIKE エア・ジョーダン1.5 の修理ご依頼をいただきました。
長年大切に履かれてきたそうで、アウトソール全体のすり減りやクッション性の低下が目立ち、歩行時にも地面の硬さを感じるようになってきたとのこと。
「このまま履けなくなるのは惜しいので、しっかりと直して今後も長く履いていきたい」という強いご希望で、オールソール交換修理のご相談をいただきました。
■ エア・ジョーダン1.5とは
エア・ジョーダン1.5は、1984〜85年頃のトランジションモデルと呼ばれ、アッパーはAJ1の雰囲気を残しつつ、ソールはエア・ジョーダン2へと移行するための試作的な設計を採用している珍しいモデルです。
その構造ゆえに、一般的なAJ1と比べて カップソール構造が独特で、修理部材の互換性がほとんどない ことが修理難易度を上げる要因となっています。
現在国内では 純正形状の交換用カップソールの入手は不可能 に近いため、従来と同じ形での復元修理は現実的には不可能です。
そこで今回は、機能面と耐久性を重視した カスタムオールソール方式 を採用しました。
今回の修理内容のポイント
| 項目 |
内容 |
| 修理内容 |
カスタムオールソール交換 |
| ミッドソール |
薄手の素材で新規作成し、マッケイ縫いで固定 |
| 側面 |
接着跡を本革で覆い、美観を向上 |
| アウトソール |
Vibram 4014 白(タンクソール) |
| 仕上げ |
カスタムデザインとして耐久性と安定性を強化 |
修理前の状態

靴をお預かりした段階で、アウトソール全体に広い摩耗が見られ、ヒール部分はかなりすり減った状態でした。
ミッドソールはクッション性が落ち、沈み込みが大きくなり、歩行時には衝撃がダイレクトに伝わるほどの劣化が進んでいました。
さらに、ソール側面は元々接着のみで固定されていたため、分解作業を行うと 接着跡が大きく残る構造 となっており、このままでは見た目の美しさに欠けます。
修理工程の詳細
### ① 旧ソールの分解

ソールを丁寧に剥がし、接着跡を除去します。
ジョーダン1.5は通常の縫い付け構造ではないため、内部構造を傷つけないよう慎重に作業を進めます。
### ② 接着跡を本革で側面処理
分解後は側面に広い接着跡が残りますが、
そこに薄手の本革を巻くように貼り込み、自然な1枚革のように見えるよう加工します。
これにより、
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接着跡が完全に隠れる
-
耐久性アップ
-
高級感のある雰囲気に
というメリットが生まれます。
この工程は見た目に大きく影響するため、カスタム修理では重要な作業となります。
### ③ 新しいミッドソールを縫い付け

薄手のミッドソールを新規作成し、
**マッケイ縫い**で靴本体にしっかり縫い付けます。
これにより
-
接着のみの不安定さを解消
-
長く履いてもソールの剥がれが起きにくい構造へ
-
屈曲性と安定感を向上
オパンケ縫いを施すことで、カスタムモデルのような力強い印象が生まれます。
### ④ Vibram 4014 白ソールを装着

今回はごつめのタンクソールとして人気の Vibram 4014(白) を選択。
ワークブーツでも使われるほどの耐久性で、グリップ力や安定感にも優れています。
元の見た目とは変わりますが、より無骨で安定した履き味へと変化します。
修理後の仕上がり

完成後のジョーダン1.5は、見た目にグッと力強さが増し、
「スポーツスニーカー」から「ストリート感のあるカスタムプロダクト」へ生まれ変わった印象になります。
実際にM様にお渡しした際、
「新品を買い替えるより良かった!かなりカッコよくなりましたね!」
と嬉しいお言葉をいただきました。
今回のカスタム修理のメリット

-
耐久性が大幅に向上
-
これまでより安定した歩行が可能
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剥がれの心配が少ない縫い付け構造
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革の側面処理により、見た目のクオリティアップ
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同じ症状で困っている方の選択肢として有効
純正部品が入手困難な現代のスニーカー修理では、
こうしたカスタムオールソール方式が大変有効です。
同じ症状でお困りの方へ
エア・ジョーダンシリーズやジョーヤ、ニューバランス、ECCOなど
加水分解・剥離・すり減りの症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。
構造上難しい靴でも、カスタムや縫い付けで再生できる場合があります。
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