今回ご紹介する修理事例は、倉敷市にお住まいのT様よりご依頼いただいた
REGAL(リーガル) Walker(ウォーカー)モデルのソール張替え修理です。

リーガルのウォーカーシリーズは、「歩くこと」を主眼に設計されたラインで、
クッション性・安定性・足運びの良さに定評があり、
通勤や日常使いはもちろん、長時間歩行にも対応できる実用性の高いモデルです。
その反面、履き心地が良いがゆえに使用頻度が高くなりやすく、
結果としてソールの消耗が進みやすいという特徴もあります。
■ お預かり時の状態について

お持ち込みいただいた靴を確認すると、
全体的に「かなり履き込まれている」ことが一目で分かる状態でした。
特に目立っていたのが、かかと部分の補修跡です。
過去に部分的な補修を行いながら履き続けてこられたことが伺えます。
これは靴を大切にされている証拠でもありますが、
同時に「ソール全体としては限界が近い」サインでもあります。
底面を確認すると、

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アウトソールのパターン(溝)がほぼ消失
-
踏み返し部分の摩耗が進行
-
滑り止めとしての機能が著しく低下
といった状態でした。
ウォーキングシューズにおいて、
底面パターンの消失=安全性と歩行性能の低下を意味します。
滑りやすくなるだけでなく、
足の着地が不安定になり、膝や腰への負担も増えやすくなるため、
この段階での修理判断は非常に適切だと言えます。
■ 修理内容の検討
今回のケースでは、
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アッパー(甲革)はまだしっかりしている
-
ミッドソールも大きな劣化は見られない
-
問題はアウトソールの摩耗
という状況でした。
そのため、
「ミッドソールは活かし、アウトソールのみを張り替える」
という修理方法を選択しています。
これはコストと仕上がりのバランスが良く、
REGAL Walkerの設計思想にも合った、非常に理にかなった修理方法です。
■ 使用するソール材について
今回採用したのは
Vibram(ビブラム)2021 ソールです。
Vibram2021は、
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軽量なスポンジ系素材
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適度なクッション性
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歩行時の返りの良さ
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日常使いに十分な耐摩耗性
を兼ね備えたソールで、
ウォーキングシューズとの相性が非常に良いモデルです。
純正ソールと全く同じものは手に入りませんが、
「履き心地の方向性が近い素材」を選ぶことで、
違和感の少ない仕上がりを目指します。
■ 修理工程
1.ソールの分解
まずは、劣化したアウトソールを慎重に分解します。
この工程では、
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ミッドソールを傷めないこと
-
接着面をできるだけ平滑に保つこと
が重要です。
古い接着剤やゴムの残りを丁寧に除去し、
次の工程に備えます。
2.下処理作業
ソールを取り外した後は、
といった下処理を行います。
この工程を丁寧に行うことで、
接着強度・耐久性・歩行時の安定感が大きく変わります。
3.Vibram2021の取り付け

下処理が完了したら、
Vibram2021ソールを靴の形状に合わせて成形し、
強力な専用接着剤を用いて圧着します。
位置ズレがないか、
踏み返し位置が適切かを確認しながら、
慎重に作業を進めます。
4.仕上げ・最終確認

圧着後は、
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ソール周囲の仕上げ
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接着状態の確認
-
実際に地面に置いてのバランスチェック
を行い、問題がなければ完成です。
■ 修理後の状態

修理後は、
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底面にしっかりとしたパターンが復活
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クッション性のある歩き心地
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安定感のある接地感
が戻り、
「また安心して歩ける靴」に生まれ変わりました。
長年履き慣れた靴は、
新品に買い替えるよりも、
修理して履き続ける方が足に合うことも少なくありません。
今回のように、
適切なタイミングでソール張替えを行うことで、
靴の寿命は大きく延ばすことができます。
■ まとめ
REGAL Walkerは、
しっかりとした作りのため、
ソールさえ適切に修理すれば、
まだまだ長く履き続けることが可能な靴です。
「もうダメかも」と思われる状態でも、
実際には修理で十分対応できるケースも多くあります。
ソールの減りや滑りが気になり始めたら、
早めのご相談をおすすめします。
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